戦友が去る日

今日で同僚ちゃんは会社を退職します。
この半年間、ブラジル系企業の法務部で、言葉の壁とか文化の壁とか、
そんな生易しい言葉では到底言い表せないような、わけのわからない荒波の中、
一緒に戦ってきた戦友です。
彼女がいなくなって、今後、私はひとりきりになります。

「人」という字は、人と人が支えあっている形、とはよく言ったもので、
片方が抜けてしまったら、もう片方も倒れてしまうのです。
どんなにわけがわからなくても、それを、わけがわからない、
と同じように思って、同じように腹を立ててくれる人がそばにいると、
意外とどんな状況でも乗り越えられるものです。
「あいつらみんな死ねばいいのに」(暴言失礼)なんて愚痴を言い合うのも、
今日が最後と思うとすごく寂しいです。

イメージとしてはこんな感じ。

家が火事で、みんな煙を吸って苦しんでいるのだけど出口がわからなくて、
私の同僚ちゃんだけ、出口を見つけてそっちの方向へ走っていくのです。
「早く!こっちだよ!」と言ってる姿が見えるのですが、
「だめ、動けない、私のことはいいから、先に行って!」みたいな。
私はまだごうごうと燃える炎の中にいて、経理や営業の人たちもいるのです。
見上げると、屋根の梁の上に会社の役員たちが立ってガソリンを撒いている。
火はどんどん激しくなります。
それ、水じゃないよ、ガソリンだよー?と叫んでも聞こえない。
役員たちはいずれ、空からヘリコプターが救出に来てくれるのを知っていて、
火事が収まろうが収まらなかろうが、結局はどっちでもいいのです。
で、消火活動に努力した、出来る限りのことはした、と言うのです。

我ながら、とてもよくできたたとえ話だと思うのですが、
これは同じ会社にいる人じゃないとよくわかりませんね^^;
とにかくこれからは、「私のことはいいから!」「だめ、死なないで!」
とかいう意味不明の寸劇を、仕事中にできない、と思うと寂しいのです。

いずれにしても、日本でビジネスをしようとしている外資系企業で、
うまくローカライズできていない会社って、意外と多いのかもしれないなぁと
どうしてもガソリンを撒き続けてしまうブラジル人たちを見ていると思います。

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by hadleywood | 2010-12-16 17:31 | 会社勤め | Comments(0)

海外暮らし10年、訪れた国30ヶ国以上、紆余曲折を経て、語学教室の経営と外資系企業の法務部勤務をこなす日々☆旅行、美味しいもの、日々のいろいろ、ラテン音楽・サルサなどなど☆


by hadleywood