だいたいいつも混んでいますが、昨日は特にぎゅうぎゅうだったのです。
中学の制服を着てめがねをかけた背の低い男の子(たぶん新1年生)が、
お父さんと一緒に乗ってきて、
「うわーつぶされるー」
「これが満員電車っていうんだよ」
なぜか得意そうなお父さん。
この4月から息子と一緒に通勤することになったのか、ちょっと嬉しそうなのが、
すし詰め状態の車内には場違いな感じで、なんだか和みました。
地震の話題で沈みがちな今年の春も、新学期はちゃんと来ているんですね。
なんてしみじみ思っていたのもつかの間、
停車中の駅のホームでものすごい怒鳴り声。
「なんだこの野郎、ふざけんな!」みたいな、中年男性らしき声がしたかと思うと、
電車はドアが閉まったまま、何分経っても発車しないのです。
「ただいま、ドアの点検中です。いったんドアを開けますのでご注意ください」
と女性の声でアナウンスがあって、ドアが開きます。
そしてまた何分か、朝の貴重な数分間(正確には6分)が静かに流れていきます。
「今、代々木駅なんですけど、なんか電車のドアの点検とかいって止まってるので、
ちょっと遅れます」という電話をかけている人の声がします。
「ただいまドアの点検が終わりましたので、発車します」
あ~やれやれ、やっと動くよ、という安堵の空気。
なにしろぎゅうぎゅう詰めなので、みんな一刻も早く目的地に着きたいわけです。
ドアが閉まり、電車がゆっくり動きだします。
「電車が遅れまして、お急ぎのところ大変ご迷惑をおかけしました」
という決まり文句のあと、
「なお、駆け込み乗車はほんっとーにやめてください。お願いします。
危険ですし、今みたいにドアが壊れてしまうんです!」
心底、もういい加減にしてほしいと思っている、本気で怒っている、
電車のアナウンスではあまり聞いたことのない、若い女性の車掌さんの叫びが、
なんだかとても印象的でした。
それにしても、あの怒鳴っていたおじさんがやっぱり壊したのかなぁ?
電車のドアってそんなに簡単に壊れるものかしら。
なんだかいろいろと、春ですね。
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