初夏のデンマーク4泊6日の旅(2日目:フレデリクスボー城とルイジアナ美術館)
2014年 06月 02日
そうか、日本時間ではもうお昼だもんね、ということに気づきます。
天気予報は曇りのち雨。
窓の外には灰色の空が重く低く垂れ下がっていて、気温も低いです。
ほらやっぱり昨日のお天気は奇跡だったんだ、と思いつつ
(これが意外とそうでもないということが翌日には判明するのですが)
まぁ、持ってきた防寒&防水ジャケットが活用できてよかった、と
前向きに考えることにして、
まずは中央駅構内にあるパン屋さん、Lagkagehusetで朝食。
コペンハーゲン市内に数多く展開している人気店です。
シナモンロール(Snegle、かたつむり?というらしい)とツイスト状のデニッシュと、
美味しいカフェラテを買って、早朝の駅を行き交う人たちを眺めながらの朝食。
一国の首都の、街で一番大きな駅とは思えないほどの静けさでした^^。
ここから電車(S-Tog)のLine Bでフレデリクスボー城へ向かいます。
(平日はLine Eですが、週末はLine Bになります。タイムテーブルを要確認!)
10時オープンのお城の最寄り駅Hillerodに着いたのは9時過ぎで、
小さな街の広場のアンティークマーケットをぷらぷらしながら、
オープンと同時にお城に入ったところ、予想通りの貸切状態^^。
今日ってお城、やってるの?というくらいほとんど人がいません。
この後、早起きの中国人の団体客がやって来たので、
早めに着いて思う存分写真が撮れてよかったです。
コペンハーゲンに住んでいたころは年間パスのようなものを持って、
絶え間なく訪れる家族や友達や仕事関係の人たちを連れて何度も訪れた
なつかしいフレデリクスボー城。
当時は見慣れていたはずの何世紀にも渡るデンマーク王室の歴史が、
久しぶりに見るとそれはそれは珍しく、貴重なものに思えます。
伝統的な衣装で観光客を案内する学生アルバイトさんたちもいました。
この日はちょうどConfirmation(キリスト教の子供たちのための堅信式)があって、
あいにくお城の中の礼拝堂には入れなかったのですが、
何百年も前のお城が今でもちゃんと使われているんだ、と思うと
逆になんだかうれしい気持ちでした。
きれいに正装した、見事に金髪の子供たちが誇らしげに歩いていて、
教会の鐘が祝福するように鳴り響き、清らかな歌声が聞こえてきて、
おとぎ話の世界に紛れ込んだ、とはこういうことを言うのかな、という感じです。
庭園のほうから見たフレデリクスボー城。
丁寧に手入れされた美しい庭園も、この日はほぼ独り占めでした。
少し離れたところに離宮のような別のお城もありました。
A子は「住むならこのくらいの大きさでいい。本館は広すぎる」と言っていましたが、
これだって十分大きすぎると思うのです。
幸運なことにまだしばらく雨は降り出しそうになかったので、
その後、緑でいっぱいの庭園をお散歩しました。
今にも妖精が飛び出してきそうな、濃い緑色のお庭です。
そろそろお腹がすいてきたので、フレデリクスボー城をあとにして、
池の周りの散歩道を歩いてHillerodの駅へ戻ります。
途中、アンティークマーケットの広場まで戻ってきたところで、アイス屋さん発見。
ここのアイスが美味しかった!さすが酪農の国デンマーク。
駅に戻って、バスの運転手さんに「ルイジアナ美術館に行きたい」というと、
「うーん、直接行けるバスはないよ。電車がいいんじゃないかな」
そこへバスの乗客のおじさん(全然関係ない)がやって来て、
運転手さんとデンマーク語でひとしきり(予想以上に長い時間)しゃべった後、
「うん、やっぱり電車にしなさい。そこからHellerupまで戻って、
海沿いを走る電車に乗り換えてHumlebeakに行くんだ。それがいちばん早い」
とその乗客のおじさんのほうが結論を出してくれました。
なんだかとても真面目に考えてくれて、ほっこりあたたかい気持ちになりました。
なんか、デンマーク人みんなやさしいなぁ。
日本で道に迷っている外国人がいたらぜったい助けてあげよう。
そして教えられたとおりにルイジアナ美術館へ向かう間、雨が降ってきました。
Humlebeakの駅からはジャケットのフードをかぶって傘なしで徒歩10分ほど。
ようやく着いた美術館でまずはビュッフェの美味しいランチをいただき、
ガラス張りの館内から雨模様のお庭を眺めながら、近代アートを楽しみました。
この美術館も、住んでいたころはよく訪れた場所です。
6月の夏至祭のときはここでたき火を囲んでピクニックをしました。
アートに興味があってもなくても、海の見える広いお庭は本当に気持ちが良いし、
コペンハーゲンに行くならぜったいに外せないスポットです。
カフェテリアの食事も10年前とは見違えるほどに美味しくなっていました。
そのまま電車でコペンハーゲン中央駅へ戻ります。
ホテルで傘を借りて(はじめからそうすればよかった)、チボリ公園へ。
ウォルト・ディズニーが遊園地をつくるときに参考にしたというチボリ公園。
19世紀からある、世界で2番目(1番はどこだろう?)に古い遊園地だそうです。
縁日のようなレトロな雰囲気の中、けっこうハードな絶叫マシンもあったりします。
私たちはアンデルセンの童話を、イッツアスモールワールドのように見ていく、
これまたとてもレトロな乗り物に乗りました。
今流行りの映画「アナと雪の女王」の原案は、アンデルセンの「雪の女王」です。
そういえばA子と行った前回の旅行ではカリフォルニアのディズニー本社を訪問し、
ちょうど「アナ雪」が製作中だったのを思い出します。
その後、チボリ公園の入り口横にあるレストランBryggeriet Appolloで夕食。
スペアリブがそれほど大きすぎず食べやすかったと記憶していたのですが、
想像していたものより何倍も大きなお肉が出てきて、完食できず・・・。
ここのビールも造りたてで美味しいです。
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