アルゼンチンタンゴの世界
2013年 11月 08日
タンゴというとアクロバティックなショーを思い浮かべる方も多いようですが、
私が習っているのはサロンダンスといって、
アルゼンチンの人たちがバーやレストランで日常的に踊るようなスタイルで、
私が今まで踊ってきたサルサと、基本的には同じ仕組みです。
男性が「踊りませんか」と女性を誘い、男性がリードして女性がフォローする。
上手な人と踊れば気持ち良いし、そうでもない人と踊ればそれなり。
女性はすぐに上手になるけど、男性はその何倍も時間がかかることなどなど、
だいたいサルサと一緒です。ペアダンスはみんなそういうものなのかな。
週に1回、麻布十番のレッスン会場へ足を運びます。
ラ・クンパルシータというマンションの地下1階にあるスタジオです。
初級といいつつ実は経験者ばかり、というダンス教室は、
ジャンルを問わず多々あると思うのですが(サルサでもよくあります)
こちらの入門クラスは本当に初めての人たち向けです。
「おぎりん」と「じゅんこ先生」というご夫婦が丁寧に教えてくれます。
もともとは職場の同僚がメトロのチラシで見つけてきたのがきっかけ。
教室でいただいたCDを通勤途中に(+仕事中も?)何度も聞いたり、
YouTubeでタンゴの音楽やダンスをチェックしたりしているうちに、
私も彼女もすっかりタンゴに魅せられてしまいました。
「タンゴのライブをやるバーがあるらしいよ」と彼女が見つけてきたのが、
雑司が谷にある「エルチョクロ」というお店。
チェロとバンドネオンの組み合わせの演奏があるというので、
早速行ってきました。
雑司が谷はうちから徒歩圏内ですが、そんなお店あったっけ?というくらい
とっても隠れ家的なお店です。神社の近く、住宅街の中にいきなりあります。
古い日本家屋を改装した建物で、中に入るととても雰囲気のある素敵な空間。
天井が高く、音の響き方も良いような気がします。
そして何が良いって、演奏者に手が届くような至近距離で聞けること。
ワインを飲み、チーズとアルゼンチン料理の盛り合わせなどをつまみながら、
いつの時代の曲でどんな状況(だいたい失恋が多い)を歌ったものか、
ちょっとした解説つきでタンゴを聴く、というのは本当に贅沢な時間でした。
さらに贅沢なことに、演奏後はバンドネオンを触らせてもらう機会もあり。
ひざに乗せるとどっしりと存在感があります。7~8キロあるそうです。
右にも左にもたくさんボタンがついていて、ドレミが並んでいるわけではなく、
開くときと閉じるときで音が違ったり、なにやら大変複雑な楽器です。
ドイツで手作りされたアンティークだそうで、お値段どのくらいするんでしょう。
演奏者の田邉義博さんは、私たちが代わる代わる弾いてみるのを、
実はヒヤヒヤしながら見守っていたに違いありません。
この日は前述のタンゴ友と、あともうひとりの同僚女子と3人で行きました。
もうひとりの子は最近チェロを習いたがっていて、教室を探しています。
私も高校時代にチェロを弾いていたので、この楽器の深い音色は大好きです。
チェロだ、タンゴだ、となんだか私たちすごいね、芸術の秋だね、と
子どものいない身軽な30代女子同士、好きなことをできる自由を満喫中です。
読んでくださってありがとうございます。
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