ブッシュ大統領と商社マンと結婚願望の強い男性の話
2010年 01月 04日
そういえば、かつては私のまわりにも、
「結婚したいと思っている男性」がたくさんいました。
お付き合いしていた人に、あるいは付き合ってもいない人に、
プロポーズされたようなされないような(←曖昧)瞬間も何度かありました。
あれを真に受けていたら、今頃どんな暮らしをしていただろう、
と思うことがあります。
中でも特に結婚願望が強かったAさんとは、初対面で結婚の話が出ました。
今思えば、あれはお見合いだったんだ、と理解できるのですが、
当時はそんなつもりもなかったのでびっくり仰天して、
出会ったばかりで何を言っているんだろう、よっぽど結婚を急いでいるんだな、
と引きまくった覚えがあります^^;
お見合いの舞台はデンマークでした。
お見合いを設定したのは、イギリスに住む日本人の商社マン。
その商社マンと出会ったのは、リトアニアの首都ヴィリニュスの空港でした。
(写真は冬のトラカイ城。14~16世紀にはリトアニアの首都だった場所です)
デンマーク在勤中、リトアニアへは出張で2回訪れました。
当時、リトアニアの日本大使館には大使が駐在していなくて
(2008年から駐在しています)
デンマーク駐在の大使がリトアニアの大使も兼任していました。
その関係もあって、館員は何かとよくリトアニアに出張する機会があったのです。
2回目の出張は、2003年5月、リトアニアのEU加盟の是非を問う
国民投票が行われたとき、現地で関係者に取材をし、
日本に報告書を書くのに人手が足りなかったことから、
私一人が行くことになりました。
で、出張の目的はどうでもいいんです。「私一人が」という点が大事です。
つまり、連れがいなかったのです。
一人で飛行機に乗ることには慣れていますが、その日は事情が違いました。
無事に仕事を終え、デンマークに帰る日の朝、大使館のスタッフに
「今日は午後から空港が閉鎖になるから、今のうちにチェックインを済ませてください。空港に入れなくなります」
と言われ、慌ててヴィリニュス空港に飛び込むはめに。
理由は、当時のアメリカ大統領、ジョージ・W・ブッシュのリトアニア訪問。
国賓が来るたびに空港を閉鎖するの!?という驚きとともに、
お茶するところもろくにない、いかにも旧ソ連の地方空港といった感じの建物に、
出発の6時間も前に入れられてしまい、一人で途方に暮れていました。
そこで出会ったのが前述の商社マンです。(前置きが長くてすみません^^;)
「日本の方ですか?こんなところで日本人に会うと思わなかった」と声をかけられ
飛行機の席も偶然、隣り合わせでした。
話してみると、最近までドイツのデュッセルドルフに駐在していたこと、
娘がデュッセルドルフの日本人学校に通っていたこと、
イギリスのロンドンに転勤になって間もないこと、
慶應義塾大学の出身で、デュッセルドルフ三田会の幹事をしていたこと、等
びっくりするほど共通点が多くて、話が盛り上がり、
「後輩にいいやつがいるんだよ、今度コペンハーゲンに出張させるから、
ごはんでもつきあってやってくれませんか」
「もちろん、私でよければご案内します」
そうしてやってきたのが、はじめに登場したAさんです。
私とはご縁がなかったけれど、今ではもうとっくに結婚して、
幸せな家庭を築いていることでしょう。
それにしても、人との出会いって、何がきっかけになるかわからないものだなと
改めて実感した出来事でした。
ブッシュ大統領のおかげで、結婚相手が決まる人も、
世界のどこかにはいるかもしれません。
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